― お知らせ・活動予定 ―

猪風来美術館(新見市法曽陶芸館)20周年記念特別企画
                                
 「第41回 秋の縄文野焼き祭り&土取利行縄文鼓ライブ」開催
 縄文の炎・縄文の音~魂の縄文ビックバン 
 2025年10月12日(日)
「第41回 秋の縄文野焼き祭り」
「第41回 秋の縄文野焼き祭り」
【「第41回 秋の縄文野焼き祭り」チラシ】 →PDF版を開く

●日時:2025年10月12日(日)9:00~17:00   *雨天時13日(月)

●場所:猪風来美術館(新見市法曽陶芸館)前広場

    新見市法曽609

●内容 第一部 縄文野焼き 9:00~15:00

        縄文野焼き大賞(焼き上がった作品から選考)

        縄文大地の精霊ダンス(みんなで!)

    第二部 縄文鼓演奏 15:30~17:00


主催 猪風来美術館(新見市法曽陶芸館)・法曽焼同好会

   開館20周年記念縄文野焼き実行委員会

共催 新見市・新見市教育委員会

後援 RSK山陽放送・朝日新聞岡山総局・月刊タウン情報おかやま・山陽新聞社


◇駐車場近隣3ヶ所有り(なるべく乗り合わせてお越しください)

◇送迎(JR伯備線方谷駅から送迎あり)

◇入場無料(館内は要観覧料)申込み(要予約)

◇お問い合わせ・申込 猪風来美術館 Tel/Fax 0867-75-2444

           〒719-2552 岡山県新見市法曽609


 1万5千年以上前の日本列島に生まれた「縄文」は、造形美と豊かな精神性を内包し花開きました。自然に依拠し豊かな精神性を内包した争いのない時代、自然と共に生き、縄文文様には生死再生、大地に生命満ち溢れますようにという祈りが込められています。窯のない野炉で、太陽と風と火の力によって土器・土偶を焼き上げる「縄文野焼き」は、大地に抱かれて生きる縄文スピリットの真髄そのもの。猪風来美術館は開館以来20年にわたり現代縄文創作作品の展示や縄文スピリットを伝える陶芸教室や縄文野焼き祭りを開催、以来縄文の炎は多くの方々の熱い想いを内包して燃え続けてきました。当日は縄文の心と技を学び、命と魂の縄文造形・縄文文様を施した作品を皆で焼き上げます。


【開館20周年特別企画】縄文の炎・縄文の音~魂の縄文ビックバン


 縄文造形家・猪風来の縄文の炎と、世界的パーカッションニスト土取利行の打ち鳴らす縄文鼓の響きが連動し縄文世界のるつぼが出現!


中国山地の山あいに立ち昇る縄文野焼きの炎と、縄文鼓の音の波動

それは古来縄文の魂を今の世に蘇らせ未来を拓いていく狼煙!


 21世紀の現代芸術シーンに大スパークする二人の縄文パイオニアが響きあう。

 現代縄文造形芸術の創始者であり縄文野焼き技法の第一人者である猪風来と、古代音楽の豊饒な世界を現代に蘇らせ、縄文鼓を復活 “縄文の音”を世界に響かせる土取利行。両者が14年ぶりに相まみえる超時空間が新見市法曽の山中に出現する。

 “縄文の炎”と“縄文の音”は母なる大地から派生する精気霊気を湧き立たせ、古来一万年の縄文の息吹を蘇らせ、未来一万年を視野にした縄文新時代の扉を開き、魂が覚醒する縄文ビックバンが起こるだろう。縄文の美と音と真理を探究する二人の巨人と共に、その場に居合わせた人々と山海草木虫鳥獣魚人、母なる大地のすべての生命と魂を共振させ心を浄化する根源力を体感するでしょう。


【土取利行氏の縄文鼓を迎えて】 縄文造形家 猪風来


 “縄文の音”“洞窟の音”を復活させた土取利行さんの諸行は深く私の心をとらえます。音を楽する心の世界で、縄文から旧石器時代のあらゆるシーン・事象の音に耳を澄ませ、その音の心的霊的な正体をつかみ取り音楽世界に飛翔する。その半端ではない世界的学識と経験と心象から紡ぎ出していく有り様に 私は感服させられる。これはどのような時代の“音”にも共振できる“音の魂”をもった土取さんならではのもの。万年の遠い時空に存在する根源的な精神世界の真理を体感しつつ音楽的に表出させる、類まれなる能力者シャーマンのなせる業だと思う。2025年猪風来美術館「秋の縄文野焼き祭り」にて、縄文の炎の子宮から産まれる縄文土器・土偶・オブジェたちと燃え上がり渦巻く炎。連動して打ち鳴らされる縄文鼓の響きは、現代に蘇った縄文が今日の文明の破壊的暴走を大転換させ、未来を照らす縄文の大きなスパイラル波動を呼び起こせるのではないかと希望がわいてきます。


■土取利行

 香川県多度津町出身(1950年~)の音楽家、パーカッショニスト。1970年代から近藤等則、梅津和時、高木元輝、阿部薫、吉澤元治、小杉武久、坂本龍一などと活動し、75年の渡米。渡仏以来ミルフォード・グレイブス、スティーブ・レイシー、デレク・ベイリー、エバン・パーカーなど欧米のフリージャズのパイオニアたちと共演を重ねる。

 1976年、ピーター・ブルック国際劇団に参加。『UBU』『鳥の会議』『マハーバーラタ』『テンペスト』『ハムレットの悲劇』『驚愕の谷』など数々の作品の音楽監督、演奏家として世界各地を巡演。並行して世界各地の様々な民族音楽や舞踊を習得する。

 同時に日本音楽の古層を調査を進め、1987年に桃山晴衣と桃山晴衣と岐阜郡上八幡に拠点「立光学舎」を創立。10年におよぶ調査を経て、旧石器時代、縄文時代、弥生時代に光をあてた古代音楽再現プロジェクトを実現し話題を呼ぶ。

 この間、1983年、弥生時代に村の繁栄を祈願する祭器として用いられたとされる銅鐸を復元し、奈良の山中で演奏。1984年、土取利行の故郷讃岐高松でサヌカイトを演奏し、サヌカイトを全国に紹介。1990年8月には復元した「縄文鼓」を長野県茅野市尖石考古館与助尾根住居址広場で演奏。これらの成果を『銅鐸』『磬石(サヌカイト)』『縄文鼓』などのCDアルバムとしてリリース。

 2001年、南仏ピレネー山麓の旧石器壁画洞窟、レ・トロア・フレールで演奏し、ヨーロッパ先史時代の音楽研究にも着手。2003年NHKでフランス壁画洞窟を訪ね演奏した番組「暗闇に残されたメッセージ・人類最古・壁画洞窟の謎」が放映。

 近年は近代の流行歌の元祖、添田唖蝉坊演歌の研究・継承者としても活躍。2023年、Blu-ray「浜辺のサヌカイト」を発表。2023年11月、空海生誕1250年を記念して海岸寺(香川県)にて『三教指帰』を上演。2024年4月、エリック=マリア・クテュリエを迎えてサヌカイトとチェロの共演「異響同塵」を開催。同年12月にパーカッションアンサンブルグループ「スパイラルアームズ」を再結成し、2025年4月には西日本ツアーライブを各地で開催。同年4月19日、名古屋(東別院ホール)にて五木寛之氏の講演会「私の親鸞」において演奏。


■縄文鼓復元プロジェクト

 4500年の時の流れを超えて

 八ヶ岳山麓に谺する縄文の音霊

 現代に甦った縄文鼓アンソロジー


 縄文土器といえば、ダイナミックな形状で口縁が波打っているものが殆どだが、そのなかに珍しく口縁が水平で頸部に隆起した帯があり小さな孔が一列ついているものがある。「有孔鍔付土器(ゆうこうつばつきどき)」と呼ばれるこの種の土器は、その機能用途についてさまざまな議論を呼んできた。縄文土器研究の第一人者、山内清男博士を筆頭に、これを動物の皮を張って太鼓として用いたという説があったが、一方では蓋をして醸造器として用いたのではないかという説も出されていた。

 土取利行は音楽家としての直感からこれを縄文時代の太鼓と捉え、十年余に及ぶさまざまな調査・研究を重ねた上で、考古学者の小林達雄氏を監修者に迎え、各地から出土した有孔鍔付土器を陶芸家、考古学者、美術家たちがこのプロジェクトのために復元製作。世界各地の太鼓の民族例を熟知した土取利行が地元で得た鹿皮が皮膜として張った「縄文鼓」を復元した。この復元した「縄文鼓」は、1990年8月に八ヶ岳山麓の縄文遺跡で深夜から早朝にかけて土取利行によって演奏され、4500年の時の流れを超えて縄文の音霊が八ヶ岳の山麓に響き渡った。


■縄文鼓演奏およびレクチャー・対談

・1990年 八ヶ岳山麓尖石遺跡で初の縄文鼓演奏。NHK・ETV特集にてドキュメント番組「縄文の音を求め

 て」が放映され、演奏が「森の音霊」としてBSで放送される。(後にレザーディスク化)

・1991年 「森林の音霊」縄文鼓コンサートをラフォーレミュージアム赤坂、飛騨古川町気多若宮神社境内で開

 催。福島県立博物館の「縄文絵巻展」で縄文鼓演奏と対談(小林達雄)。

・1992年 NHK番組「ミステリーゾーン飛騨」で篠田正浩、小林達雄、内藤正敏、鎌田東二らと対談し、位山

 で縄文鼓演奏。

・1995年 彩の国さいたま芸術劇場開館一周年記念特別企画「時空のかけ橋」を企画構成し、メキシコの古代楽

 器グループ、トリブと「ネイティブ・ドリーム」と題し縄文鼓と古代メキシコ楽器の共演をする。

 (この共演は後にメキシコシティーの人類博物館でも実現される)

・1997年 長野県さらしなの里歴史資料館、野外コンサート「縄文の音霊」で演奏。

・1998年 縄文鼓演奏と対談(名久井文明)

・1999年 本邦初の縄文音楽論「縄文の音」(青土社)を上梓。

 長岡の新潟県立歴史民俗博物館オープニングイベントで縄文鼓野外コンサート。

・2000年 筑紫哲也「ニュース23」ミレニアム特集で、縄文鼓を吉野ヶ里遺跡で演奏。

 金沢市民芸術村アート工房でレクチャー「縄文の音を語る」。

・2000年 パリのシャトレ劇場で縄文鼓初演奏。

 これによりフランス考古学者との交流が始まり、旧石器時代の壁画洞窟での調査、演奏を開始する。

・2001年 世田谷美術館の勅使河原蒼風展で縄文鼓演奏。

・2002年 「縄文鼓とアイヌソング」(香川県県民ホール)で安東ウメ子、OKIと共演。

・2007年 那須二期倶楽部、二期の森にて縄文鼓演奏。

・2011年 那須二期倶楽部、山のシューレにて「縄文、音とかたちの原風景」で猪風来と共演。


■ディスコグラフィ(主要作品)

 「オリジネーション」土取利行、高木元輝 1975年(ALMレコード)

 「Disappointment - Hateruma / 土取利行 & 坂本龍一」1975年

 (ALMレコード)

 「銅鐸」1983年 (ビクターレコード)

 「磬石(サヌカイト)」1986年(ビクターレコード)

 「夢二絃唱 / 土取利行 & 桃山晴衣」1989年(立光学舎レーベル)

 ピーター・ブルック「マハーバーラタ」映画版サウンドトラック 音楽監督・演奏:土取利行

 「縄文鼓」1980年(ビクターレコード)

 「ネイティヴ・ドリーム / 土取利行 & トリブ」1995年(ALMレコード)

 「Drum Sky 鼓空 / 土取利行 & スパイラルアームズ」1998年(徳間ジャパン)

 「縄文鼓・スピリットダンス」2002年(立光学舎レーベル)

 「瞑響・壁画洞窟」2008年(日本伝統文化振興財団)

 「添田唖蝉坊・知道を演歌する Original recording」2013年(立光学舎)

 「明治の壮士演歌と革命歌 Original recording」2014年(立光学舎)

 「添田唖蝉坊・知道を演歌する / 第二集 Original recording」2015年(立光学舎)

 「添田唖蝉坊・知道をエンカする/第三集 Original recording」2018年(立光学舎)

 「水霊の歌」松田美緒、土取利行 2017年

 「The Flow of spirit」エヴァン・パーカー、土取利行、ウイリアム・パーカー 2018年

 「浜辺のサヌカイト」(Blu-ray)土取利行 2023年(立光学舎)

 「三教指帰」(DVD)土取利行、安田登、いとうせいこう、奥津健太郎ほか 2024年

 「異響同塵」土取利行、エリック=マリア・クテュリエ 2024年(立光学舎)


■著作

 『螺旋の腕』 1988年(筑摩書房)

 『縄文の音』 1999年(青土社)2007年増補新版

 『壁画洞窟の音 旧石器時代・音楽の源流をゆく』 2008年(青土社)

 『軟骨的抵抗者 演歌の祖・添田啞蟬坊を語る』鎌田慧共著 2017年(金曜日)



▲ページ先頭に戻る

「映画『縄文にハマる人々』ロードショウ

【期 間】2018年7月7日(土)~
映画『縄文にハマる人々』
【映画『縄文にハマる人々』チラシ】

 映画『縄文にハマる人々』、2018年7月7日(土)より渋谷イメージフォーラムほかにて全国ロードショー!!


 撮影には猪風来美術館も協力。

 縄文野焼きの実演をはじめ、猪風来や村上原野が出演しています。


=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=


  《公式サイトより》


 人類史に残された最強のミステリー。

 1万年以上続いた「縄文」という謎。


 この映画は縄文にハマっている人をはじめ、考古学や民俗学の専門家、さらには文化人やアーティスト、そして
縄文に情熱の全てを傾ける人々への取材を経て、その秘密の核心へと迫ってゆく。


 縄文時代が終焉を迎えて約2500年。

 この時間の流れの中で日本人は一体何を失い、忘れてしまったのか。

 その秘密は21世紀の私たちの根幹を揺さぶり、見慣れた風景を一変させてしまうような、未来へと繋がる
新たな世界への扉を開く。


=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=


■ 製作 有限会社リタピクチャル

  お問合せ:mail@jomon-hamaru.com


■ → 映画『縄文にハマる人々』公式サイト




▲ページ先頭に戻る

鎮魂と復興を祈念して「縄文いのりの土偶」をつくろう

―東日本大震災への祈り―
縄文いのりの土偶

 このたびの東日本大震災による被災に対しまして、心からのお見舞いと哀悼の意を表します。


 被害地の惨状と深い悲しみの中で、再起を期して心を奮い立たせている被災者の皆様への応援の気持ちをこめて

「縄文いのりの土偶」をつくりませんか?


 古来より縄文の土偶は、豊饒を願い災難をはらい、鎮魂と再生を祈願してつくられたものです。


 猪風来美術館では開館以来、「にぎり地蔵」として願い思いをこめた小さな土偶を、陶芸体験の皆さんに

つくっていただいてきました。

 野焼きしたお地蔵さまは、一部美術館と済渡寺をつなぐ参道の祠におかれ、「野辺の地蔵さまロード」として

みんなの思いをつなぐスポットになっています。


 2010年4月16日に開催された「春の縄文野焼き祭り」の縄文体験コーナー「にぎり地蔵をつくろう」では

『震災地への思いや気持ちをこめて「縄文いのりの土偶」をつくり、被災された方々へ思いをつなげよう』

との趣旨で呼びかけをさせていただきました。


 その際、みなさまに多くのご理解とご賛同をいただきました。

 復興はおそらく、これから長くかかることでしょう。

 そのため「縄文いのりの土偶」づくりの活動もまた、継続していきたいと思っております。


 どうぞ御協力よろしくお願いいたします。


※ 参加費300円は全額、復興義援金として寄付させていただきます。

※ 制作された「縄文いのりの土偶」のご寄付をお願いします。

※ 後日縄文野焼きされた「縄文いのりの土偶」の安置場所は検討させていただきます。



▲ページ先頭に戻る