【アトリエの青いバラ―たにもと明久展チラシ】 →PDF版を開く |
画家・谷本明久氏のまなざしは一途に“モノ”へと注がれ、その本質を突きつめる。
廃物となったドラム缶や針金、かつてこの地に生きた牛の頭蓋骨に彼の心の眼は向かう。
この世の無常を示すモノを慈しみ、キャンバスに描きだす。
また、創造の炎である縄文野焼きへも心を向ける。
『アトリエの青いバラ』(油彩 F130 2011年)は、猪風来の縄文オブジェ『性愛』をモチーフに描かれた。
そこに宿る“モノ”が彼の心に触れ、生命の営みの表出がバラのごとく変幻するとき、卓抜した画力によって独自の
心象世界が紡がれる。
「アトリエにあるモノを組み立てて描く」と谷本氏は言う。
それは彼が生と死と再生の流転の中で寄り添ってきたモノたちであり、祈りをこめて“青いバラ”は手向けられる。
この企画展では、芸術の道を貫く谷本明久氏の、虚飾のないモノの本質に行きついた表現世界を提示する、
油彩画の大作10点を展示。
=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=∵=∴=
-谷本明久-
■1934年生まれ
岡山県高梁市在住
■独立美術協会 会友
日本美術家連盟 会員
■関西独立美術展最優秀賞
岡山県美術展山陽新聞社賞
など賞歴多数
画歴40年