【原初の響―猪風来の土偶展チラシ】 →PDF版を開く |
大地に根ざし野に生きる人々、その生命の豊饒を裸にむきだしたプリミティブな表現として示した猪風来の
初期作品。
縄文土器復元と縄文野焼き技法復活をなした後、新しい芸術表現を模索していた1980年~86年頃のこと。
文明から離れ“縄文スピリット”を追求する芸術的試みの中で「大地とは何か? 人間とは何か?」「自然と
文明のはざまで人はどのように生きるべきなのか?」を問い、虚飾を捨てた雄々しく力強いメッセージの作品
を生み出しました。
『大地を耕す人』(h93c㎝)『肥まく人』(h90㎝)『スイカ抱く女』(h113cm)は、土まみれになって
働く人間の姿であり、『老女の声』(h55cm)は、土に生き土に還っていった女が響かせる大地の声が聴こ
えてくるかのようです。
大地、肉体、精神から原初の響を醸す縄文野焼き作品20点を展示。
どうぞご高覧ください。