作品「生命(いのち)のらせんよ 永遠(とわ)に」(羊毛の手紡ぎ・草木染・手織作品)250×263cm |
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短い生涯に 縄文造形の新しく とてつもなく美しい花を咲かせ、 またたく間に 翔けぬけていってしまった縄文造形家・村上原野の物語。
おまえの指先は 何度も何度も土の表面を撫で、
竹べらのつくる流れるような曲線の文様を、
一層なだらかにうごめかせる。
おまえの縄文の渦は、ゆたかな水をたたえた泉のように
幾つもいくつもほとばしり出て、尽きることがない。
おまえの文様は、流れるように渦巻き、
美しいラインは 美しい歌のように どこまでも伸びやかに
次々と果てしない渦をつくっていく。
おまえの魂がこうした造形を生み出したのだ。
美しい文様渦は 大地の無限の豊かさを表象しているのだ。
文様は魂のかたち、生命のゆらめき、愛のぬくもり、
そして母なる大地への賛歌。
村上原野の誕生から最後の日々まで、輝いていた生命の痕跡をかき集めながら、1年をかけて織りあげた鎮魂のタペストリーです。どうぞご覧ください。