【ベンガラ赤漆塗り創作縄文土器】 | 【法曽焼ワインクーラー】 |
焼物の3要素である「土」「焼成」「形」。
その中でとりわけ根源的で多彩な「形・文様」の長い歴史をもち、究極の造形美を有するのが縄文の器です。
縄文文様がもつ渦文様と縄目文様は、森羅万象の宇宙観を内包し、死と再生をめぐる精神世界を表わしています。
縄文文様とは、生命の豊饒を願う文様なのです。
猪風来は、縄文の文様こそ「生命と魂のデザイン」として、様々な焼き方・技法によって縄文文様を
自在に駆使して創作してきました。
土と炎の色がそのままにパワフルな「野焼き作品」。
深い光沢が雅な赤や黒の「漆塗り縄文作品」。
光にきらめき虹色に輝く「スペイン虹彩陶」。
固く焼しまった精悍な「縄文備前」。
そして昨年復活した「法曽焼」に縄文を加味し、新たな地平を予感させる作品など。
今回は〈縄文と器の美〉をキーワードとして、猪風来がこれまで創作してきた多様な器を
一堂に展示いたしました。
その中の「焼き締め法曽焼のワインクーラー」は、法曽独特な土味の器に力強く渦文様が躍動し、
マジカルな雰囲気を醸し出しています。
また赤漆塗り縄文土器は、野焼きした器にベンガラ漆を施し仕上げた作品です。
赤黒の古代色に彩られた祭器は、呪術的かつ現代的な印象もあわせもつ、不思議な雰囲気を漂わせています。
どうぞご覧下さい。