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猪風来の〈渦巻く器の美〉展

【期 間】2010年2月3日(水)~4月4日(日)
ベンガラ赤漆塗り創作縄文土器 法曽焼ワインクーラー
【ベンガラ赤漆塗り創作縄文土器】 【法曽焼ワインクーラー】

 焼物の3要素である「土」「焼成」「形」。

その中でとりわけ根源的で多彩な「形・文様」の長い歴史をもち、究極の造形美を有するのが縄文の器です。


 縄文文様がもつ渦文様と縄目文様は、森羅万象の宇宙観を内包し、死と再生をめぐる精神世界を表わしています。

縄文文様とは、生命の豊饒を願う文様なのです。


 猪風来は、縄文の文様こそ「生命と魂のデザイン」として、様々な焼き方・技法によって縄文文様を
自在に駆使して創作してきました。

土と炎の色がそのままにパワフルな「野焼き作品」。

深い光沢が雅な赤や黒の「漆塗り縄文作品」。

光にきらめき虹色に輝く「スペイン虹彩陶」。

固く焼しまった精悍な「縄文備前」。

そして昨年復活した「法曽焼」に縄文を加味し、新たな地平を予感させる作品など。


 今回は〈縄文と器の美〉をキーワードとして、猪風来がこれまで創作してきた多様な器を
一堂に展示いたしました。


 その中の「焼き締め法曽焼のワインクーラー」は、法曽独特な土味の器に力強く渦文様が躍動し、
マジカルな雰囲気を醸し出しています。

また赤漆塗り縄文土器は、野焼きした器にベンガラ漆を施し仕上げた作品です。

赤黒の古代色に彩られた祭器は、呪術的かつ現代的な印象もあわせもつ、不思議な雰囲気を漂わせています。


 どうぞご覧下さい。



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