【「妖精の棲む森へ」チラシ】 →PDF版を開く |
野山に分け入り、野焼きのための粘土を探して土を掘る。
土のかたまりには雑草の根がからまり、その中には億千の微生物。
湿った土中から放たれる精気は、草木を養い、虫や小鳥や動物たちの生命をささえる。
粘土を手でもんでいると、大地の精霊たちが姿をあらわし心に語りかけてくる。
縄文文様は、自然の精霊たちを豊かにおおらかに表現したものです。
今回は猪風来がこれまでに、その時代、その土地の森や野で出会った妖精たちをテーマに創作した野焼き作品
約30点を展示します。
制作時期は1982年から1999年頃まで。
草のシリーズ、森のニンフシリーズなど、その時期ならではの独特な表現・表情をみせる作品たちは、大地から
わきたつ豊潤でパワフルな生命力に溢れています。